リーディングステップアップのコツ:「英文構造」を知り「辞書」を使いこなす

リーディング

リーディング学習もそこそこ進み、スキルアップへの道筋が見えてきていたら、更に一歩先へ進めるために「英文構造」を知り「辞書」を使いこなすことを覚えていきましょう。

なぜなら、わからない単語ばかりに気を取られて「英文構造」を見落としてしまうと、間違った意味でその文章を理解してしまうからです。

また、辞書の使い方ひとつで同じ日本語の意味でもそのニュアンスにより単語を使いわけていることが理解しやすくなります。

この記事では、「英文構造」を知ることと「辞書」を使いこなすことが、なぜリーディングスキルアップにつながるのかを詳しく解説していきます。

「英文構造」を理解することで「英語で読む」ことができる

「英文構造」とは、簡単に言うと英文の基本五文型のことだと思えばわかりやすいでしょう。中学校英語では、最初の時間に学んだはずです。

この「英文構造」の理解は、英語を「英語で読む」ために不可欠です。英文の構成がどのようになっているかわからなければ、そもそも英文の意味を理解することもできないからです。

まず、英語の文章を構成している要素ですが、基本的に「名詞・動詞・形容詞・副詞」の4品詞になります。派生して、「動名詞」や「形容詞句」などがありますが、英文は先に挙げた4品詞が主な構成要素と考えてください。

「英文構造を理解することが大事ということは分かるけど、自分には学ぶことができるかどうか自信がない」と感じているのなら、そのような心配をする必要は全くありません。

あなたのリーディングスキルアップのために「英語の文章構造」をマスターすることは絶対に必要ですが、決して難しいことではないからです。

なぜ難しくないのかを、詳しく解説していきます。

英文構造を理解する一番の方法はスラッシュリーディング

英文構造を理解するための最も効果的な方法は、「スラッシュリーディング」です。

英文構造を理解できれば、英語を読むのは難しくなくなります。

しかし、少し複雑であったり長い英文であったりすると、「ああ、自分には読めない」と思ってしまいます。特に、英語の勉強を始めたばかりの学習者にそのような傾向がみられます。

ですが、すぐに諦めなくても大丈夫です。もし読めない英語の文章に出くわしたら、必ず「スラッシュリーディング」をしてみましょう。「スラッシュリーディング」により、英文構造が視覚化されて、文章が理解しやすくなるからです。

スラッシュを入れなくても「英文構造」が分かるようになるまで、このやり方を続けてください。最初は時間がかかりますが、「何となくわかる」ではなく、見てすぐに分かるぐらいまでのレベルに到達するまで、焦らず繰り返し練習をしましょう。

ここまで私が「スラッシュリーディング」をおススメするのは、以下の理由により英文構造を可視化が容易になるからです。

  1. 「主語(S=Subject)+ 動詞(V=Verb)」が分かりやすくなる
  2. 重要な情報と周辺情報の区別がつきやすくなる
  3. 句と節の構造を可視化できる

それでは、それぞれの理由に関して詳しく解説していきましょう。

なお、スラッシュを入れる場所には、厳密ではありませんが一定のルールがあります。スラッシュの入れ方に関してはここでは説明しませんので、当サイトの「スラッシュリーディングで英文構造を「可視化」する」を参考にしてください。

1.「主語(S=Subject)+ 動詞(V=Verb)」が分かりやすくなる

どんな英文でも、「主語(S=Subject)と動詞(V=Verb)」があり、この語順は変わりません。

英語の文章、特に長文が難しいと感じる原因の一つに、「SとVが分かりにくい」ことが挙げられます。そのため、単語自体はそれほど難しくない文章でも、意味が理解できないことがあるのです。

私(当サイト管理者)がレッスンを行なっているとき、読めない英文があるとき必ずスラッシュを入れるように指示しています。その後、「この文章の主語と動詞はどれですか?」という質問をします。この2つ(主語と動詞)が明確になれば、あとは基本文型にあてはめて文章を読んでいけばいいからです。

最初につまずいた英文でも、スラッシュを入れることで「主語(S)と動詞(V)」が分かりいやすくなり、時間がかかる場合もありますが、理解できるようになるのです。

2.「重要な情報」と「周辺情報」の区別がつきやすくなる

日本語と英語の最大の違いは、「英語では重要な情報が一番先に来る」ことです。

英文では、「主語」と「動詞」が文章の最初に位置しています。動作(動詞)をするのが誰(主語)かというのは、会話の中でもっとも重要な情報だからです。主語(S)と動詞(V)をまず理解してほしいのはこのためです。

そして、重要な情報後ろに、それを補う役割をする「周辺情報」が続きます。どういうことなのか、簡単な文章を使って具合的に説明してみましょう。

I live. I(主語)+ live(動詞)
I live / in a small town. I(主語)+ live(動詞)+ in a small town(場所、周辺情報)
I live / in a small town / near Tokyo. I(主語)+ live(動詞)+ in a small town(場所、周辺情報)+ near Tokyo(場所、周辺情報)
I live / in a small town / near Tokyo / for a long time. I(主語)+ live(動詞)+ in a small town(場所、周辺情報)+ near Tokyo(場所、周辺情報)+ for a long time(年数、周辺情報)

文章の後ろになればなるほど、「住んでいる」という行為に対して遠い情報になることが分かりますか? 「どこに」という情報に対しては「小さな街」だけで十分ですが、「東京近郊」という周辺情報をつけることで、より分かりやすくなります。さらに、「住んでいる年数」を入れることで、「住んでいる」という動作に具合性が追加されます。

しかし、そういった詳細な情報は文章の後ろに位置しています。長く複雑な文章になると、一見分かりにくいですが、スラッシュを入れることで明確になるのです。

3.句と節の構造を可視化できる

英語学習をしていると、「〇〇句」あるいは「〇〇節」という文法用語が頻繁に出てきます。

そこで、最初に品詞(名詞・形容詞・副詞)とそれぞれの句および節の違いを確認していきます。

名詞:一語で、主語・目的語・補語になる I play tennis.
名詞句:二語以上の語句で名詞の働きをする Playing tennis / is my hobby.
名詞節:二語以上の語句で、その中に主語と動詞を含み、名詞の働きをする Tennis is / what I like the most.
形容詞:一語で、名詞を修飾する I have an expensive car.
形容詞句:二語以上の語句で名詞を修飾する There is car / in the parking lot.
形容詞節:二語以上の語句で、その中に主語と動詞を含み、形容詞と同じ働きをする This is the car / which I bought yesterday.
副詞:一語で、動詞を修飾する I study hard.
副詞句:二語以上の語句で、副詞と同じ働きをする I walk / in the park.
副詞節:二語以上の語句で、その中に主語と動詞を含み、副詞と同じ働きをする I eat / when I am hungry.

長く複雑な文章になればなるほど、句や節がどこにあるのか分かりにくくなります。特に英語学習初心者にとって、見分けることは非常に困難です。その結果、「自分には分からない」となってしまい、苦手意識が生まれるのです。

しかし、上の表のようにスラッシュを入れることで、句および節を明確することができます。

文章の主語と動詞と、形容詞節および副詞節をはっきりと見分けましょう。特に形容詞節には注意をしてください。形容詞節は名詞を修飾しているため、しばしば英文の主語・動詞と混同されることがあるからです。

このように、スラッシュを入れるだけで得られるメリットは大きいのです。

「この文章が読めない」と思ったら、必ずスラッシュリーディングをすることをおススメします。

英字新聞で英語の文章を楽しむこと

「英語の文章が読めない」と、英語学習自体が楽しいものではなくなります。

しかし、たとえ読めるようになってきても、選んだ教材自体が興味のあるものでないとモチベーションを保つのが難しいでしょう。

そこで、おススメしたいのが「英字新聞」の活用です。

最初に行なうことは、英字新聞から「あなたが興味を引かれる」記事を見つけ出すことです。そのとき、記事自体を読むのではなく、「見出し」に注目してください。「見出し」というのは、多くの人に読んでもらうため、そして限られた字数で記事の内容がある程度わかるように書かれているからです。時間の節約になりますし、少ない字数で伝える方法のお手本にもなります。

できれば、日本の新聞が発行している英字新聞を選んでください。日本語で記事を読むことで、英字新聞でも同じトピックの記事を読むときに、背景知識が分かっているだけでも英語の理解度が違ってくるからです。

今は、無料でインターネット配信している英字新聞も多数ありますので、わざわざ定期購読する必要はありません。

また、英字新聞で使用される単語や文章は標準的な英語であるため、「お手本」としては最適です。英文の構成などをそっくりそのまま覚えて、動詞や名詞を変えてみて違う文章を作成してみるのもいいでしょう。ただ読むだけよりも、文章の定着率が圧倒的に違うはずです。

各社の英字新聞をじっくり読んでみて、一番面白いと思う新聞社を選んでもいいですし、できる限り多くの英字新聞を集めて、それぞれからあなたの興味を引く記事を選んでみてもいいです。

まずは、「楽しんで読む」ことに心掛けてください。

「辞書」は知識の宝庫:積極的に使うことで英語学習が変わる

英語学習を始めたばかりであるなら、辞書は積極的に使ってください。辞書には英語の知識が豊富にあり、使えば使うほど英語学習が充実していくからです。

そして、できればスマートフォンのアプリではなく、紙の辞書を用意してください。紙の辞書は、見開きでいろいろな情報を見ることができるため、電子辞書やスマートフォンのアプリよりも知りたい情報を探すが楽だからです。

ところで、あなたは辞書をどのように使っていますか? ただ単語の意味を調べるだけに使っていませんか? それでは、辞書を正しく使えていることにはなりません。

では、「辞書を正しく使う」とはどういうことなのでしょうか? 辞書の使い方について、もう少し詳しく解説していきます。

「単語の意味」以外の情報も大事

辞書をただ単語の意味を調べるためだけに使っているのなら、辞書が持つ機能を十分に活かしていないことになります。辞書を使うことで、単語の意味以外にも次のような情報が同時に得られるからです。

  • 発音(発音記号)
  • 音節(syllable)
  • アクセント
  • 例文

発音とアクセントは、学校で散々テスト問題を解いてきたこともあり、辞書を使って調べることは理解できるでしょう。

一歩先の英語を学ぶために、調べる範囲を「音節(syllable)」まで広げることをおススメします。

「音節(syllable)」とは、Wikipediaによりますと次のように定義されます。

連続する言語音を区切る分節単位の一種である。典型的には、1個の母音を中心に、その母音単独で、あるいはその母音の前後に1個または複数個の子音を伴って構成する音声(群)で、音声の聞こえの一種のまとまりをいう。

いくつかの単語を例に出して、もう少し具体的に話しましょう。

see 音節なし
twinkle twin – kle
beautiful beau – ti – ful
transportation trans – por – ta – tion

このように、単語が長くなれば音節も増える傾向にあります。

このようにして音節の区切りを知ることで、アクセントの位置を理解することが容易になります。上の単語を例に、アクセントの位置を確認してみましょう。

see
twinkle twi’n – kle
beautiful bea’u – ti – ful
transportation tra‛ns – por – ta’ – tion

アクセントがない音節は、音が弱くなります。基本的には「強い⇒弱い」となり、音節で区切ることで「強く発音する(アクセントがある)」場所と「弱く発音する」場所が分かりやすくなります。発音が少々悪くても、「強く発音する」箇所と「弱く発音する」箇所がしっかりしていれば、そちらの英語の方が伝わりやすくなります。英語らしく聴こえてこないな、と思ったら音節で区切っているかどうか、確認してみるのもいいでしょう。

発音・アクセント・音節に加えて確認してほしいのが、調べた単語を使った例文です。特に、同じような意味で違う単語を使ったものに関しては、徹底的に調べてください。

たとえば、同じ「見る」でも英語では細かく分かれています。

watch 意識してじっと見る、観察する、見守る
look 目を向ける
see 見える、目に入ってくる、目撃する
stare・gaze 凝視する、じっと見る

「私は彼女を見る」という文章を、それぞれの動詞を使ってみると、このように意味が変わってきます。

I watch her. 私は彼女を見守ります。
I look at her. 私は彼女に目を向けます。
I see her. 私は彼女を見ます(会います)。
I stare / gaze at her. 私は彼女をじっと見ます。

使う単語を間違えることで、あなたが伝えたいことと全く違った意味に相手が捉えてしまうことを覚えておいてください。英語学習を始めて間もない時期は、「曖昧さ」をなくすために迷ったら必ず辞書で確認していきましょう。

まとめ

リーディング力向上のためには、「英文構造」を知ることが大切です。そのために、スラッシュリーディングで文章の構造を「可視化」していきましょう。

しかし、英語が読めるようになってきても、「興味のない」文章ではモチベーションの維持が難しくなります。そうならないために、「英字新聞」を教材としておススメします。できれば日本の新聞の英語版を用意しましょう。日本語で内容を把握できれば、英語版を読むときに背景が分かっている分だけ読むのが容易くなるからです。

英語の構文が理解でき、興味のある教材を使っていても、分からない単語は出てきます。そのような土岐は、積極的に辞書を使いましょう。できれば、電子辞書やスマートフォンのアプリではなく、紙の辞書を用意してください。そして、辞書で単語の意味を調べるときは、発音・音節(syllable)・アクセント・例文を確認するようにしましょう。そうすることで、単語に対する理解がより深まります。

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